当園の給食について

  • 楽しく食べられる給食
  • 五感が育つ給食
  • 食への興味が持てる給食

を食育目標に、毎日の食事を含めた食育を進めています。離乳食初期食から、乳児食、幼児食、アレルギー児対応食など、一人ひとりに合った手作りの食事を、毎日提供しています。

食事の様子

量も時間もみんな同じように食べるということはありません。一人ひとり差がある登園時間や、生活リズム、その日の様子に合わせて食事時間を決めています。Q&A 一斉保育でないのはなぜかに書いたように、一人ひとりの時間の流れを大切にしているため、一斉にいただきますをして食べ始めるのでなく、登園時間や朝食を食べた時間などを考慮しながらその子のリズムの中で一番良い時間に食事をします。0歳児クラスでは、大人と子どもが1対1で順番に食事を進めています。段々と自分で食べられるようになってくると、1対2.1対3…と移行していきます。1・2歳児になると部分的な介助と声かけでほとんど一人で食べられるようになっていくので、大人1人に対して子ども6人のテーブルまで移行していきます。幼児クラスでも一斉に食事に入らず、年少→年中→年長の順でそれぞれ食事に入ります。
量も全員が同じ量を食べられるわけではないので、クラスで一人ひとりに合った量を盛り付けます。乳児はどのくらい食べられるかを聞きながら、保育士が子どもの目の前で盛り付けます。幼児になると、テーブルに置かれるキャセロールやフルーツボールから自分で食べられる量を盛り付けます。しかし、苦手なものは盛り付けなくてよいというわけでなく、無理強いすることはしませんが、量を少なくしチャレンジしていくことで、「おいしい!」に気づけるようにしています。

≪写真≫左上0歳児 右上1歳児 左下2歳児 右下3~5歳児

食事の様子
食事の様子
食事の様子
食事の様子

4回食

一度にたくさんの栄養を摂ることが難しい子どもたちにとって、おやつも大切な食事の1回として考えています。特に乳児期はおやつでなく、午後食という考えで、保育園では午前食・午後食、それに家庭での朝食・夕食を合わせた4回食で食事を進めていきます。幼児になると、1回の食事量が増えてくるので、おやつへと移行していきます。

食育

幼児クラスでは年に数回クッキングや食育指導を行っています。クッキングでは素材に一から関わることで普段は苦手な食材もおいしく感じたり、素材と関わることの大切さを感じます。食育指導では、普段の食事の中でマナーや食材について伝えたり、バランスゴマ等を使って、食事バランスの大切さについて伝えたりしています。このような特別な日だけでなく、毎日の給食で使う野菜の皮むきのお手伝いをしてもらったり、給食室の食育の窓から、給食を作る様子を見たり、音・香りを感じたり、食事が楽しみになるような環境作りも大切にしています。

食育
食育
食育
食育

食器

盛り付けから食べるまでの行為の自立を助けるため、各期の発達に応じた食器・食具選びを大切にしています。

スプーン

生後8~9か月頃から食べ物を手に取って口に入れようとする「手づかみ食べ」の様子が見られます。自分の一口量を学んでいく大切な時期です。段々と、器用に指先を使えるようになる「手つまみ食べ」の様子が見られ、その後スプーンへと移行します。
スプーンは上握りから始まり、下握り(ペン持ち)に移行します。スプーンのボールの大きさ、形、柄の長さなどは、発達に合ったものを使用しています。スプーンが安定して使えるようになってから献立に応じてフォーク、箸を使用します。箸は年齢で一斉に始めるのでなく、一人ひとりの発達を見ながら無理なく取り入れていきます。

スプーン
スプーンの選び方
  • ボール(スプーンの先端)が子どもの口唇の1/2~2/3の大きさで、深すぎないもの
  • 五本の指でしっかり握れる長さの柄があるもの
スプーンの選び方

コップ

子どもの口、手の大きさに合ったものを使用します。

コップの選び方
  • ふちの薄いもの(口唇でふちをしっかりはさむことができる)
  • 取っ手のないもの(両手の平でしっかり持つことができる)
  • 背の低いずん胴型のもの(少しの傾斜で飲むことができ、手のひらに入る大きさであると安定して扱える。)

食器

食器は白い強化磁器のものを使用しています。清潔感があり、食事の色が映えるよう白いものを使用しています。スプーンが強く当たると大きな音がすることで、静かに扱うというマナーや、割れることで大切に扱うことを学びます。

食器の数が多くなり煩雑になると集中しにくかったり、一品食べになりやすいため、0歳児~3歳児までは、ご飯とおかずを同じお皿に盛る、3点盛りで三角食べを促しています。

食器の種類・選び方
  • スープ類、4・5歳児のご飯
    お椀もふちが薄く、手の平におさまる大きさのものを発達に合わせて使用します。
  • 和食の献立の汁椀
    家庭的・文化的に食事ができるよう、幼児クラスでの和食の献立の汁物は木製の汁椀を使用しています。
  • 0歳児~3歳児の3点盛り皿
    立ち上がりがあり、内側に返しがあるため、スプーンですくいやすく、ある程度重さのあるものを使用しています。
オギソ食器
  • 単品の副菜用
    ラーメンやうどんなどの日の副菜は単品で盛り付けます。こちらも立ち上がりがあるものを使用しています。
  • パンや果物、0歳児の手つかみ食べ用の食材用

離乳食

0歳児クラスでは、離乳食を開始したばかりの子から完了期のこまで、様々な月齢の子がいるため、一人ひとりの形態に合わせた離乳食を提供しています。月齢にはあまりとらわれず、口の動きや飲み込み方など、食事をしている様子や、便の様子などを見ながら、ご家庭での食事と差がないよう連携して進めていきます。

離乳食
離乳食
離乳食

手づかみ食べ

お行儀が悪いように見えてしまう手づかみ食べですが、子どもたちにとってはとても大切です。自分の一口量を知ったり、手指の動きや力加減を知ったり、口の機能が育ったり…。たくさん経験してほしいことです。
手づかみ食べができそうな野菜や、パンなどを乗せる専用のお皿を用意しています。

アレルギー

食物アレルギーをお持ちのお子さんには、除去食や代替食で対応していきます。場合によってはお弁当を持参していただく場合もございます。原因となる食品や、アレルギー症状の程度は1人ひとり異なっています。食品を除去する程度や範囲、除去する期間なども人によって異なります。除去する食品の種類や除去の程度と方法、期間については必ず医師の診断を受け、医師からの【保育園・幼稚園・学校生活管理指示書(診断書)】に従い、半年に1度保護者・保育士・看護師・栄養士で面談を行いながら進めていきます。